2006年10月30日

『犬神家の一族』@第19回東京国際映画祭

東京国際映画祭のクロージング上映『犬神家の一族』を観て参りました。
クロージング上映は、渋谷と六本木の二会場で行われ、渋谷の方では市川崑監督をはじめ、出演者の皆様の舞台挨拶があったそうなのですが、私が行った六本木会場は本編上映のみ。フッ、残念。とはいえ、広い劇場のど真ん中の好位置席で堪能して来ましたよ。

76年度版と同じ監督・主演が話題のリメイク。演出、脚本から構図、美術、音楽、でっかい明朝体に至るまで前作をまんま移植したかのようでございました。それでも、複雑な人間関係については設定を多少省いたり、台詞を工夫するなどして分かり良くしてあったり、前作で気になった過剰な映像のエフェクトは今回は浮かない程度に抑えられている等、観易い仕上がりになっていたように思います。明らかに違ったのはラスト。市川・石坂の金田一はこれで本当に最後なんだなーと、しみじみ。

で、で、キャストについて。松子役の富司純子が期待以上に素晴らしかったのです。最初の内は、高峰三枝子と比べてなんかいかにもツンツンした感じが観る人で好き嫌いが出そうだなあと思っていたのですが、後半の佐兵衛翁の怨念に操られる狂気と、佐清への母心の演技を見たらもう!佐清が重刑を受けることはないと分かった時の満面の笑み!(ここのライティング、グッジョブ) 今作は、前よりも母の屈折した愛情の表現が強かったですね。さすが、富司純子・尾上菊之助という実の母子を起用しただけあるなと思いました。
石坂浩二はじめ、前作からの続投組はさすがに老けた感じは否めませんが特に違和感なし。加藤武は台詞・演技がスロー化してましたが、この人は「よーし分かった」さえあればオールOKなんですな。
松嶋奈々子は、予告編を見た時に顔が現代的すぎて浮いてる感が強いのが不安でしたが、台詞も少なく出すぎた所も無くまあ普通。あ、でも球世さんはやっぱり髪は結えてる方がいいかな。
奈々子に限らず、平均年齢が高いキャストの中で、若手はどうにも存在感が薄かったのですが、小夜子役の奥菜恵は、前作の川口晶に匹敵する怪演。松坂慶子に吹っ飛ばされて襖の下敷きになってたのは大ウケでした。しかし、観客が一番笑ったのが三谷幸喜だったとはなあ。しかも出オチ(笑)。

オリジナルと殆ど変わりないとはいえ、ちょこちょこ違うところもあるので、キャストも含めて見比べて味わうのが楽しいし、もちろん単品で観ても格調と見応えのある作品だと思います。
本公開は12月ですが、前売り券を買うとスケキヨ君ストラップが貰えるとのこと。また観に行くのもなんだけど、正直欲しいなスケキヨ君・・・。
posted by かまた at 16:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | 更新情報をチェックする

2006年10月27日

わかめ地獄

夕食作りにおける悲劇です。

おかずに麻婆茄子を作ったのですが、一品じゃ物足りないと思い、冷蔵庫に有るものを使おうと野菜室を探ったら、2ヶ月前に賞味期限の切れた生わかめを発見。ネットで調べたレシピを参考にわかめの和え物を作ることにしました。が、しかし。レシピの分量には「わかめ100g」とあったところを、何をトチ狂ったのか、戻す前の状態のわかめ100g(いやそれ以上)を鍋の湯に投入してしまいました。これが悲劇の始まり。鍋の中でみるみるうちに膨れ上がるわかめ。結局ボウルに溢れんばかりの、わかめが出来上がり。その凄惨な状況からこのわかめを、「ふえるわかめちゃん」ならぬ「地獄わかめちゃん」と名付けることにしました。

さて、この地獄わかめちゃん。生わかめなのでカットするのにも一苦労。ボウルからズルズルと引き上げると海から採ってきたかのようなリアルな長さと太さ(てか本物のわかめですが)。一口大にカットするのに15分は要しました。そして、和え物の味付け。ここでも、豆板醤を入れすぎるという凡ミスを犯し、メインの麻婆茄子よりも辛い和え物が大量に出来上がりました。しかし未だボウル半分程のわかめが残っていたので、冷凍庫に入っていた2年前に賞味期限が切れた油揚げと一緒に酢の物にして調理終了。夕飯にもう一品…の筈だったのに、わかめとの格闘に1時間半も要してしまいました。ちなみにiPodを全シャッフルで聴きながら作業していたのですが、全ての調理が終わった時に流れていたのはデヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」でした。

早速食べ始めたものの、和え物の辛さに箸が進みません。麻婆茄子はまだ帰宅していない姉の為に残しておく必要があり、たくさんは食べられないので、仕方なく和え物をおかずにご飯を食べ続けることに。食事中にも、まだiPodを聴いていたのですがこの時再生されていたのはフォーカスの「悪魔の呪文」。こんな時に限って選曲上手すぎのシャッフルを恨みました。ご飯一杯を食べ切るも、和え物は余りました。それでもどうにかして食べようと思い、近所のコンビニでカップラーメンを買ってきて、そこにぶっ込んでなんとか完食しました。

満腹なのに損した気分でいっぱい。近年稀に見る、骨折り損のくたびれ儲けなディナーでした。しかし、それでも冷蔵庫にはタッパー満杯の地獄わかめちゃんが残っています。明日はどうしようか(欝)。

posted by かまた at 03:56 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2006年10月25日

天知茂:テレビドラマ/水戸黄門 第二部 第19話 「浪人街の決斗」

水戸黄門 第二部 第19話 「浪人街の決斗」 (諏訪)
1971年/昭和46年2月1日放送 TBS系
脚本:宮川一郎 監督:荒井岱志 

信濃国・諏訪。諏訪湖畔では祭り太鼓の練習が行われています。そこへ顔を出したのは、旅籠の信濃屋に腰を据えている浪人・沖山船十郎(天知茂)。黒い着流しが似合うイカしたお侍ですが、明朗な雰囲気。彼は信濃屋で働く娘・おひさに気が有るのですが、打ち明けられずに居ます。それを太鼓衆におちょくられてタジタジなご様子。旅籠代の未納を注意された沖山は、とっさに客引きに出ます。そこにやって来たのが、越後ちりめん問屋こと水戸光圀御一行。沖山は彼等を半ば無理矢理に信濃屋に連れ込みます。

諏訪の城下外れには歓楽街があり、ここで旅人から巻き上げられた金は、藩の財政源として藩主に流されていました。おまけにここは凶状持ちやら悪い人々が住み着き良民を脅していたのです。おひさの弟・仙太はここで博打に入りびたり借金が嵩み、家に戻れなくなっています。この歓楽街をシメているのが、お上の勘定方・齋藤はたまた城代とも通じている平野屋。彼は、沖山を江戸から送られてきた目付ではないかと疑っています。町の人々から、歓楽街の悪い人々を懲らしめろと頼まれた沖山は、常々自分の剣の腕前を「一刀流免許皆伝!」と触込んでいる事もあり、断れずに受けてしまいます。その晩に宿の座敷で、おひさを傍らに三味を弾きながら自分のテーマ曲を歌う沖山。
     ♪黒の〜着流し〜落と〜し〜ざ〜し〜
         沖山船十郎は〜いい〜お〜と〜こ〜

「一緒に江戸へ行こう」とおひさにプロポーズ。驚くおひさに、「そんなに見つめるなよ 俺だって照れるじゃないか」とデレデレ。その時平野屋の連中が信濃屋に仙太の借金の肩代わりに、おひさを遣せとやって来ますが、沖山がとっちめます。「博打の金は博打で返せば良いんだろ!」「心配するな。俺はな、博打の名人だい!」と、愛するおひさの前でケンカも台詞もキメまくり。自ら平野屋に赴くことにします。 その道中、勘定方・齋藤の命で沖山の剣腕を試そうとした藩士が難癖をつけて来て斬り合いになります。沖山は慌てふためき剣を振り回すばかり。格さんが助けに入って難無きを得ましたが、陰から見ていた町の人々は沖山の剣術が口ばかりであったことに失望します。

沖山は、借金を返すべく博打に挑みますが全く勝てず、刀を賭けに出す始末。心配する仙太に「諦めるから目が出ない!コツが分かってきた!」と着流しを脱いで廻し一枚になる沖山。その頃、齋藤の元に隠し目付の名は カクヨシロウ だという知らせが届く 。昨晩沖山に斬りかかった際、助けに入った男が「カクさん」と呼ばれていたのを思い出した藩士は彼こそが江戸の隠密であると踏みます。彼等は格さんを、喧嘩のお詫びにと平野屋に飲みに連れて行きます。沖山はというと、負けは百両にもなっていました。遂に命を賭けますが、やっぱりダメ。切りかかる連中に沖山は、街に木藤七十郎という浪人がいるはずで、そいつから百両借りるから斬るのは待てと言います。金は借りられませんでしたが、チンピラの話から木藤の存在を掴み何故か満足気な沖山。一方格さんは藩士衆に金を差し出され江戸表への口止めを請われます。格さんは、沖山と仙太を返せば言わないと提案しますが、藩士は刀を抜きます。逃げてそのまま賭場に押し入る格さん。座敷は大乱闘になりますが、沖山は無言で格さんを逃がします。格さんを追って藩士が信濃屋にやって来ますが、光圀が小芝居を打ってその場を切り抜けます。状況に耐えかねたおひさは、平野屋に沖山を助ける代わりに働かせてと願い出ます。沖山は命を助けて貰った代わりにと、平野屋に格さんが江戸の侍であると言いますが、それを聞いたおひさは、お客さんへの裏切りだと怒って沖山にビンタを食らわせます。苦々しい表情で、おひさを置いてその場を後にする沖山。信濃屋で沖山は、助さん格さんに自分がタレ込んだのでもうすぐ連中がやって来ること、そして自分が本物のカクヨシロウ(加来與四郎)であることを告げます。また、加来にはここ諏訪で斬らねばいけない男が居ました。かつて江戸の道場で三度戦い三度とも負けた相手。そうそれこそが木藤七十郎。彼が諏訪に流れ込んでいると知り、加来は仕事を請けて江戸からやって来たのでした。木藤は無駄ないざこざには関らない性質ですが、齋藤から加来の名を聞いて目の色を変えます。

翌日、やって来た藩士達を通りで待ち受ける加来(と後ろで見守る助さん格さん)。藩士と平野屋軍団を物凄い気迫でバッタバッタ斬り倒す加来。引き下がる軍団。ついに加来の前に姿を現す木藤。実は加来の妻は木藤に犯されて自殺していたという過去があったのです。加来の真の目的は妻の仇を討つことでした。そして、決闘に相成ります。激しい斬り合いに、刀を飛ばされ絶体絶命の加来。倒れたところに刀を向けられ真剣白羽取り(!)。必死の相で耐えながら、木藤の足を蹴りひるませたところで彼の脇差を奪って斬りつけます。遂に木藤を倒した加来。そこに齋藤一派が鉄砲を構えてやってきますが・・・仙太率いる太鼓車と共に光圀が登場。「ここにおわす方は真の水戸光圀公なるぞー!」一気に引き下がる一同。光圀は腐った藩勢を立ち直らせるように齋藤に諭し終えると、いつもの様に高笑いを上げた。ハッハッハ。

旅立ちの日。加来は街道口で、おひさを待っています。そこへ光圀たちが来ますが、おひさの姿はありません。おひさは妻の敵をとったばかりの男に付いて行く自信が無いからと信濃屋に残り、そしていつか加来が来てくれるのを待つ覚悟をしていたのです。光圀たちに別れを告げ、江戸へ向かおうとした加来でしたが、決心した表情で振り返ると街の方へと足を進めます。おひさの元へ小走りで駆けていく加来の姿を後ろ目に、諏訪の地を後にした光圀一行でありました。(終)

水戸光圀・東野英冶郎、助さん・杉良太郎、格さん・横内正 のオリジナルメンバー作品。印籠も使われてないんですねえ、この頃は。
天知さんの二枚目半っぷりを満喫出来る好篇。水戸トリオの出番が意外にも少なくて天知さんは、ゲストというよりむしろ主役みたいなもんでした。
客引きに勢を出したり、裸になるまで博打で負けたり…どこまでが敵討ちの為の策略なのか、地のキャラ故の振る舞いなのか分からない位、侍のプライドを感じさせない情けなさぶり(笑)。最初の方はとにかく口だけはデカい調子こきな浪人という、丸っきり三枚目キャラかと思ったのですが、いやいややっぱりすこぶるカッコ良いお侍さんでした。本人も独特の高めの声で歌っている通り、黒い着流しがクール(てかあんな歌聞かされてツッコまないのか、おひさ)。立ち回りも、弱そうに振舞ったり、マジで斬りまくったりと演じ分けがナイスです。賭場の乱闘で、とっさに蝋燭をスパスパ切り落とすプロ侍っぽさも良い。特にクライマックスの決闘は素敵だわー。次々に輩を切り倒す加来さんに、助格も見入っちゃってるんですが、その時の助さん(杉さま)のニンマリした表情が怪しすぎて・・・笑い的にツボ。
あとは、プロポーズ後に見つめられて逆に照れちゃうあたりとかイイですね。あー、照れる天知さんフェチかもしれんなあ自分。

posted by かまた at 03:37 | Comment(2) | TrackBack(0) | 天知茂 | 更新情報をチェックする

2006年10月22日

音楽ネタ

ここ毎日家に帰ってきてもやらなければいけない事が山積で、PCが開けられない日もザラです。というか帰宅が遅い…。もうすぐ連休があるので温泉でも行こうかしら。本気で(泣)こんな調子なので、趣味の映画も観れてません(趣味じゃない映画は学業の為に観てますが)。天知さん関連では、「水戸黄門」の出演回を観た位です。後々記事書きます。

その代わりと言うわけでもないのですが音楽ネタが、そこそこ。

その1
先ず、10月11日と13日にグレン・ティルブルックのライブに行って来ました。
プロモーターさんのサイトに分かり易いレポートがあります。
11日の方は前日にほとんど寝ていなかったし、後方の暗いソファ席に座っていたお陰で途中で観ながら何度も寝かけてしまいました…。グレンのステージは本当に最高なんですけど。申し訳ありません。
13日はリベンジとばかりに、ステージ真横の席で鑑賞。この日はなんと数曲ピアノで演奏してました。ピアノは私の目の前にある訳で、手を伸ばせば触れそうな程の近さにいるグレンの背中を見ながら聴きました。グレンがピアノを弾いてるのを見るのは初めて。しかも、まさかやってくれるとは思ってなかった「Last Time Forever」。感涙。恒例のジミヘン(頭の後ろでギター弾くやつね)も、いつもステージ正面から見てるので手元が見れなかったのだけど今回はしっかり見れました。
毎度毎度、一人でやってるとは思えない(?)ほど陽性のエネルギーに満ちたステージをありがとうございます。楽しかったー!



その2
ジェネシスの再結成の噂が盛り上がっています。
いつもガセで終わるので、ファンとしては「またか」「もういい加減にしてくれ」という感じですが、今回ばかりはマジなようです。去年辺りからメンバーが再結成についてどう動いてるとか発言したとかのニュースが出る度に、その都度海外のフォーラムは大混乱。世界中のファンが一喜一憂している様子が伝わってきていたのですが、今回の騒ぎの影響のせいかオフィシャルサイトのフォーラムは現在閉鎖中。
しかし遂に、20日にオフィシャルサイトにて
11月6日に2007年のバンドのプランについての正式な声明が出る
とのニュースが!!
ああああああ、もう感動と期待でゲロが出そうです。

その3
6月に出たネリー・ファータドの3rdアルバム「Loose」を今頃になって購入。
発売時はティンバランドのプロデュースという事前情報からか、ヒップホップとか黒い雰囲気が強すぎて平凡なポップス好きの自分にはダメかなあという予想があった為に購入を先延ばしにしていました。そうこうしてるうちに大ヒットしちゃってたんですがね。サマソニにも来てたし。
しかししかし。ちゃんと聴いてみたら、過去最高作じゃない!?このアルバム。確かに今までの中では一番野太いリズムを打ち出してるけど、そこまで黒くはないです。そんなことより80年代エレクトロ/ダンスポップなアレンジが個人的にツボすぎる!そしてどの曲もキャッチーでメロディックで。いつもながらに、ソングライター陣の手腕に感服です。今作でもヒップホップ、ラテン、レゲトン、エレポップ、バラードと多彩なジャンルを魅力たっぷりにやってこなすネリー。いや、もう何でも出来ちゃう子なんですねえ。次のアルバムでも全く違う色を出してくれでもしたら殿堂入りですわ(何の?)。個人的にはトラッドフォークとか地味プログレを歌ってほしいなあ〜。先ず無いと思うけど(笑)


Nelly Furtado / Loose


その4
MUSEの単独来日公演が来年3月に決定。当然行きます。
サマソニ行かないで良かった・・・。

ま、こんなところかしら。
それでは夜が明けたらまたすぐバイトに行かねばならないので寝まーす。
posted by かまた at 04:24 | Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽 | 更新情報をチェックする

2006年10月11日

「妄執、異形の人々」@シネマヴェーラ渋谷

だいぶ前になってしましましたが、9月にシネマヴェーラ渋谷で行われた特集「妄執、異形の人々 Mondo Cinemaverique」。
タイトルだけだと、なんのこっちゃですが簡単に言うと所謂カルト映画の特集です。
いかにもカルト!な物から、『ゆきゆきて、神軍』『不知火検校』などそういう見方もアリか!な物まで雑多なラインナップ。
全上映作25本の内、未ソフト化もしくは絶版になっているものを中心に狙って6本ほど観て参りました。

続きを読む
posted by かまた at 03:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | 更新情報をチェックする